こちらは、ブログで長期放置連載中(ひどい)シリーズ

『男クリスを見た友人Y曰く「性別逆転妄想したら少女漫画になった」とのことなので
一部だけ性別逆転させて物語を展開させてみた図』

の第二部まとめになります。
※第一部に比べて変更点が増えているので、一章一章が長い事が多いです。
 逆に、不要なイベントをまるっと削る関係でほとんど無くなっている章もあり。


いいですか?超絶身内向けですからね!注意してくださいね!
原作がしっかり頭に入っていないと読みづらいよ!忘れてる場合は平行して読んでね!(オイ)

以下、それでも大丈夫な人のみどうぞ。
絵が3年くらい前ので恥ずかしい\(^o^)/



まず、第二部開始時点での相関図になります。
新規キャンバス


第二部第一章 (2013.2.23投稿)
18
「別にツンなわけじゃありませんよ。丁寧に扱う必要が無いと判断しているまでです。
 え?王女に対してアレは無い?あの人王女でしたっけ、忘れてましたスミマセン」

男クリスの場合、大きくなったらクール度が増し、ツン度が原作よりも高いイメージです。
(他人度が高くなるほど優しいのは相変わらず。あと姉は別格)

■概要
第一部から4年が過ぎ、毎日悪夢に魘されているエリ子。
とある日の朝、目が覚めた後、その日はいつもと違う報せが。
次の公務先で目的の遺物がありそうなことがクラ男によって伝えられたのである。
エリ子はローズの役に立てると浮かれるのだが――


まず第一部~第二部までの間の設定補足&変更点ですが、

・あれから、女王になるべく公務をこなすエリ子の雇われ用心棒として生活していたクリ雄。
 性格としては、原作よりもマジメで、茶目っ気は減っています。

・エリ子と二人の時は彼女をダメ人間として罵るものの、
 他の場所での仮面の被りっぷりが半端無いので
 周囲にはすんごいイイ人だと思われているクリ雄。仮面具合は、アクアに近いものがある。
 これは、左右姉弟との交流が無くなったせいで、 親しい人間関係が更に減ったためと思われます。

・ローズと一緒だと、ローズに甘々……かと思いきやそうでもなく、
 姉の問題行動を窘めるくらいにしっかり者になっている。人のフリ見て我がフリ直している感じ。
 でもシスコン。

・槍が折れてないので、ニール(幼女もどき)が唯一のお友達。ぼっち。相変わらず友達作りが下手な子。

・エリ子は、原作では自分の立場が悪くなるのも構わず、どこでも傍若無人なままでしたが
 女になったから「以前の家出理由から恋愛感情がなくなっている」ため、
 割と大人しく王女やっています。
 一時とはいえ城を出て遊ばせてもらったし、立場によって憧れの人の手伝いもできているし、と
 男だった原作に比べ、現実を良い方向に受け入れるのが早いです。女です。

・ので、そんなにレイ雄の手をわずらわせてもいないです。

・あ、そうだ。女なので原作よりも数歳年齢ダウンしてることにしておいてくださいwww
 クリ雄と出会った頃はきっと十代。

・ローズは、チェンジリングの材料を集めるまでは、と今の状況を受け入れています。
 が、「城内に敵がいるはず」であり、クリスを元に戻したら、今度はエリ子を使って敵探しを、と目論んでいる。
 ローズは相変わらず利害で動く人。

・一応ローズはエリ子に、家を襲ってきた犯人が城の暗部の人間の可能性が高いことは伝えているが、
 唯一顔が見えていた「当時小さな子どもだった金髪の少年」が見つけ出せず、
 この件については本当に城内の者の犯行であるかも確定できていないので保留になっている。

・原作の裏設定ですが、ダインにあやつられていたローズは、
 決して自分の意にそぐわない行動だけをとっていたわけではありません。
 ダインの望む破壊とローズの望む破壊は共通しており、だからこそ彼女はダインに誘われ、手にしてしまったのです。

・ので、ネックレスによりダインを服従させた後、何だかんだでダイン(ロン毛青年)とは気が合います。

・ローズは、ネックレスがチェンジリングの材料であることは知っていたけれど、その本質までは知らないです。

――さて、本筋いきます。

・悪夢に魘されて起きたエリ子は、部下からの報告で、次に行く場所で目的の遺物がありそうなことに喜ぶ。

・この部下がクラ男です。公務にもついて来ています。公務での役割はヨシュアの立ち位置です。
 元々レイ雄の部下だったけれど、遺物管理のお手伝いで一年前くらいから配置換え。
 クリ雄は勿論コイツが苦手。エリ子と割と仲が良いのも気に食わなさそうw

・レイ雄からの縁談話は、両方ともありません。特にお小言も無いです。

・特にイベントも無く序章の内容が過ぎて、さっさと二章にいきます。
 小説じゃないので、中身がなくても気にしません^p^
 性別転換すると色々増えるところもあれば、減るところもあるのです!!



第二部第二章 (2013.3.4投稿)
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髪伸びたけれど、原作ほど伸ばしていないエリ子。
王女だけど男勝りに公務遂行中なので、何となくイメージは女伯爵な衣装。


■概要
公務のお陰でクリ雄とはいつも一緒だけれどローズはそうではない為、
モルガナに居るローズに久々に会える事に浮かれるエリ子。
しかしそこの公務では、大型竜が襲来し、どさくさに紛れてクリ雄を殺そうとしたクラ男だったが
それは失敗に終わったのであった――


・今回の公務は、(エリ子がこっそりあてがった)クリ雄の家があるモルガナ。

・馬車内での会話は、お見合い話が無くなりますので、
 「久々にローズと話できるかな♪」なんて女友達トークタイムを期待するエリ子に
 「貴女が寄ったら折角隠れているのに目立つでしょう」とクリ雄がバッサリみたいな。

・モルガナの長の悪口内容も若干変更で、
 「楽しそうなご旅行ですなぁ」みたいな感じで、公務をお遊び旅行呼ばわり。
 エリ子は軽く受け流して終わります。

・モルガナの長は、クラ男のことは知りません。直接交渉はきっとフィク子の仕事。原作も同様。
 そりゃま、表で動いている人(クラ&セオ)が大型竜の件で顔を出すわけにはいきませんから。

・ヨシュア同様に、ガウェインも居ません。代わりに女性の部下が一人付いている。

・ていうかその女性部下はアクア。この人事はエリ子が嫌がったけどレイ雄が押し通した。
 クリス同様に公務初期からずっと居るメンバー。前回も書いたけれどクラ男は途中参戦。

・夜の料理はきっとクラ男が作っている。ちゃんと上手です。
 原作でクラッサの料理について「何か違う味」の描写があったと思いますが
 それはフィクさんが作った薬を混ぜていたからです。
 この時点ではまだその作戦に至っていないので味は普通。

・夜の番は、クリ雄とアクアの交代です。(クラ男は除外)
 クリ雄は、子どもの頃からさせられているとはいえ、
 もうそろそろこの役割からは外されるべきなのでは、と悩んでいるw
 なので、平気で寝室に自分を置くエリ子にもやもや(そりゃそうだろう)

・補足しておくと、エリ子は流石に恋愛関係及び、性的なコトへの免疫は無い。
 ローズくらい堂々としているのに憧れているけれど、経験不足で無理。
 更に、情報源が無いので、耳年増なわけでも無い。こいつほんとに元々エリオットだったのか?w

・大型竜の襲来について。
 クラ男は間者に違いありませんが、モルガナと直接繋がっているわけではないので
 事前に聞いているわけでもなく、心から驚いて対処します。

・屋根上の敵を殲滅したアクアにエリ子を任せて、クラ男もクリ雄に合流。
 (クラとクリ、見間違いそうだね。ぐりとぐらみたいだね/え?)

・しかし、合流したクラ男がしたことは、うま~くクリ雄の足を引っ張ること。
 所在がわかっていても持ち主が強すぎて奪えないネックレスを、奪いやすくなるからです。
 (この時点で最終ターゲットがレクチェじゃなくてエリ子になっているから、
 =でクリ雄を仲間に引き込むのは無理だと思っているので、クリ雄に存在価値は無い)

・足を引っ張られつつ、竜にやられそうになった時に出てきたレヴァ(仮)
 後の流れは原作と同じ。

・その光景を目の当たりにしたクラ男。クリ雄を取り巻く状況を少し把握します。
 (原作ではエリオット経由で知っていたのですが、このシリーズではそれが無いので)

・ローズが生きていると本は不要なので、この火事の際にルフィ雄さんは出てきません。

・めでたく「竜殺し」になったクリ雄。大怪我したのでしばらく姉のもとで療養です。

・自分を護って大型竜を倒してくれた、なんていう状況にエリ子はきっとときめいている。
 原作と性別反転するだけで、何だかすごくカッコイイ展開だよね!

・後日、ローズに話を聞くことによって、剣がクリ雄の中の精霊の「入れ物」であることを知ります。
 「物が集まってから準備する予定だったんだけれど、丁度よかったわ」
 くらいな感じで平然と言ってくる。

・でもエリ子に影で「あんまり弟を危ない目に遭わせるんじゃない」と釘をさすお姉ちゃん。平謝りするエリ子。

・これで、原作よりも早く、エリ子はクリ雄を意識し始めることになります。
 でも現時点では好きとかじゃなくて「ちょ、やだ、かっこいいかも」レベル。




第二部第三章 (2013.4.11投稿)
20
「スパッツはどうしたんですか!?」
『あれは半ズボンと同じステータスの装備だから、少女期限定だよ』
「……!!」
『えっ、そんなに好きだったの?』


この章はもはや原型がなくなります(レイ雄的な意味で)

■概要
大型竜は倒したが大怪我を負ったクリ雄。そこにお見舞いに来たのは
調査を兼ねたレイ雄と、旅行気分なフォウ子で――


・フォウ子がお見舞いに訪ねてくる流れなわけですが
 療養場所がモルガナなので事情が色々変わってきます。

・まずお城に聞きに行ってみたらモルガナに居るってことなので引き返すフォウ子。
 しかし耳聡く聞きつけた乙女エリ子が、我儘言ってフォウ子と一緒に見舞いに行こうとします。
 (この時点でフォウ子はエリ子の微妙な感情を見取る。あっ、両思いになりそうじゃん。みたいな感じで達観)

・事件があった地域なので勿論エリ子の見舞いは却下されますが、かわりにレイ雄が同行。
 メインの理由は、このままクリ雄達をモルガナに住ませても大丈夫か、の確認ですね。
 クリ雄達の扱いなどについては他に詳細を説明出来ないため、レイ雄が全て請け負っていますので
 一日だけレイ雄は暇を貰って行きます。勤務外なので私服。

・レイ雄の恋愛イベントは華麗に消失しておりますが、気持ちが無くなったわけではなく
 「男性になったことで、表に出すようなキャラではなくなった」だけです。
 原作よりも凛とした雰囲気だと思ってください。
 原作レイアは何だかんだで表情に感情が出るほうでしたが、原作よりも論理的です。男です。

・左右姉弟は、クリ雄との接点がほぼ無くなっているのであまり出てきません。
 無理して出す気も無いです。ニール達がクリ雄の中に入ったりもしていませんから、必要性も無いです。

・モルガナに到着したフォウ子とレイ雄。レイ雄は状況確認に行ったので、フォウ子だけクリ雄宅へ。

・クリ雄を看病ウフフモードなローズがお出迎え。
 フォウ子は、この人すんげぇコワイと思いつつもクリ雄に会ってご挨拶。
 思ってたより成長していたので(原作の逆ww)フォウ子ちょっと嬉しい。見た目的な意味で。

・フォウ子自身の成長は、原作同様に落ち着きある性格になっています。

・ローズの視線が背中に突き刺さるのを感じながらフォウ子とクリ雄が雑談。

・最後に、レイ雄が戻ってきて「チェンジリングについて進展があったから傷が治り次第城に来るように」
 とエリ子からの伝言をつたえてお見舞いは終了。

・でも、それならクリ雄と一緒に王都に行こうかなっとフォウ子はしばらくモルガナに自費滞在。
 何だか積極的なようですが、目的の無い暇人なのと、チェンジリングに興味があるだけです。

・モルガナに滞在中のフォウ子は毎日クリ雄のところに遊びに来ます。

・最初は敵視していたローズも、フォウ子の能力を知って気をゆるめます。
 利用価値があるなら退ける必要は無い、というアレ。

・フォウ子は勿論ローズのそういった感情が見えていますが
 当のクリ雄はそういうつもり/zeroなので、ローズが何思ってようがフォウ子は気にしません。
 逆に、フォウ子がそれらを気にしていないこともローズは感じ取っています。



第二部第四章 (2013.7.3投稿)
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今回はレイ雄とフォウ子がお見舞い最中の、お城での動きとなります。

■概要
レイ雄達がクリ雄の見舞いに行った一方、エリ子は遺物の管理をクラ雄としていた。
だがそこで、「保護者」不在を狙って資料奪取にクラ男が動く――

・置いていかれたエリ子は、渋々ながらも自分の公務の一部を遂行中。
 チェンジリングのアイテムは揃ったとはいえ、
 遺物を収集する目的自体が「国での管理」だからお仕事は続行しているのです。
・さて、クラ男はと言うと、現在持っている情報を例の書類と照らし合わせることで
 「次の段階」に進みたいため、機密書室の書類を手に入れたい。

・第二部第一章で書いた通り、クラ男は遺物関係の知識をかわれて
 エリ子に引き抜かれ、公務ではヨシュアの立ち位置になっています。(ので、ヨシュアは出てきません)

・原作よりもエリ子との接点は多く、仲は一層良いと思われます。
 原作と違って機密書室に入る機会も多いはずですが、
 原作の方法が使えないため、仲間にこっそり書類を探させることが出来ないのです。

・しかし今回レイ雄が居ないことで、どこから飛んで来ているのか謎すぎる過保護バリアー(?)も無く
 やるなら今だ、とクラ男は思う。

・いつもの遺物仕分け中に、クラ男が「害になるアイテム」をわざと起動させることで
 事故を装い、エリ子を眠らせることに成功。
 (どんな遺物を起動させたのかとかは考える気が無いよ!だって設定煮詰める気無いからね!)

・普段なら何かトラブルがあればレイ雄がとんできそうで出来ないことも今ならOK!やったぜ!(?)

・無事、書類を入手しつつ、先に起きたフリでもしてエリ子を起こしてその場はうまく誤魔化す。

・前回モルガナの視察をしていたレイ雄も、一人できっちり業務外のお仕事をしていました。
 エリ子達を襲った首謀者がモルガナの長なのは明白ですが、否認されて話は進んでいません。
 なので、レイ雄が直接出向いたついでに調査開始。

・そこでどうも不審な動きをしていた者の話が出てくる。
 きっちりとは掴めていないけれど、疑ってかかることにして、業務外の調査は終了。

・ちなみに上記は勿論クラ男のことですが、原作と違ってフォウ子が彼を暴くことは少し難しいため
 原作フォウの役割の半分をレイ雄が担います。
 (クラ男は例のネックレスを持っていないから、ただ見るだけではフォウ子が確信を持って敵と判断出来ない。
 フォウの目は、悪意などは見えてもその理由など掘り下げた感情は見えないので)



※なお、第五章はすっ飛ばして、第六章にいきます。
(ローズが生きているので、第五章の内容は不要になるのです)




第二部第六&七章 (2013.7.26投稿)
118
第二部第六章

■概要
チェンジリングの材料が揃ったが、先に公務が再開されたエリ子。
公務先であるリャーマでは、リズと名乗るレクチェが居て、更にそこにミスラが姿を見せた。
その裏では、前章でクラ男が入手した機密書類をフィク子達が読んでいて、
憶測が確信に変わり、次の狙いがエリ子へと定まったのであった――


・チェンジリングの材料は揃いましたが、その前にエリ子の公務が再開されます。
 今回、チェンジリングがあるということで着いて来たローズとフォウ子は、ライ子宅に待機。
 これを指定したのはエリ子で、勿論例の病院は険悪ムードになる。
 ちなみに、レフ雄はローズのことを嫌いではありませんので、
 険悪になるのはライ子→ローズ、の空気だけです。

・公務再開。次はガイアも混ざってます。
 原作ではこの時点で既にフォウがいませんが、性別反転シリーズでは居るので
 フォウがいない、などのそのあたりのやり取りは全部カット。

・よく考えてみたらリズは居ないので、そのくだりもカット。
 でもミスラが来ないといまいち流れが成立しないので、ミスラさんには来て貰いましょう(爆)
 ただし、この時点でエリ子はローズからミスラの特徴を聞いていたため、
 このビフレストが、少なくともローズの敵であることは把握している。その上で、話を聞く。

・原作の補足になりますが、再度作るのが難しい指輪を紛失しているため、
 ミスラの動きはこの時点では遠回りなことが多いのです。
 ミスラの情報源は全て、王妃の使う諜報部員からのものになります。

・ラストの、捕まったフォウの話は、捕まっていないので削除。
 かわりに、フィク子側に寝返ってしまっているルフィ雄のターン。
 クラ男がGETしてきた書類をフィク子達と読みながら相談。

・ここで、上の王女達の異常が例の件が原因であること……をフィク子がルフィ雄に話します。
 何故その結論に行き着いたかは勿論、自分自身に異常があるから。
 ようやくルフィ雄は、フィク子の体に異常があること、だからそんなに治したいことを知ります。
 (原作ではフィクさんは、自分からルフィーナに話さなかったからね!)

・確執があるとはいえ自分を慕う同胞の苦しみを知り、かつその願いをかなえることは
 結果としてレクチェを「完全に神から解放」させることにも繋がる。
 ……ただ一人が犠牲になることで。改めて、自分の利をそこに見い出したルフィ雄さん。

・「ところでソッチの露出狂姉は何か異常出てないのか?」
 「いえ、私は特に」
 フィクセオは気にしていないようですが、ルフィ雄だけはその点を気に留めつつ終了。

・以前にもちょこっと言いましたが、性別反転シリーズでのルフィ雄は
 セオ子に家族は殺されていても自分の体には傷をつけられていません。
 家族を恨む理由までは察しているため、そこに必要以上の憎悪は抱いておらず
 原作ほど険悪な仲ではないです。
 ただし、それはあくまでルフィ雄側からの視点であり、セオ子のほうはそのままです。テラ愛憎。

次に、第二部第七章。

■概要
公務も終わってようやくチェンジリングの解除となる。解除の中心人物は勿論、ローズ。
無事成功し、レヴァを取り戻したのだった。
この機会にエリ子とローズはリャーマであった出来事の話を詰め、原作よりも何段階か認識を早める。
そう、このIFストーリーでは、エリ子との情報共有がしっかり為されているのだ!(爆)――

・一応言っておきますが、性別反転シリーズにねず公は存在しません。大剣と槍、折れてないので。
 槍があるのに大型竜に苦戦したのは、クラ男がわざと足引っ張ってクリ雄を殺そうとしてたからです。
 あと、左右姉弟の影は薄いです。

・さて、公務も一段落ついたのでようやくチェンジリングの解除です。
 クラ雄も一応それまでエリ子の手伝いをしておりましたからさり気なく同席。
 解除を直接行うのはローズ。フォウ子は見物。
 ローズを混ぜるため、人目につくわけにはいかず、術を行う場所はライ子の病院。
 (遺物はエリ子が勝手に持ち出す/爆)

・人手が必要なのですが、術にきちんと干渉することの出来る人材として鳥人兄弟も参加。
 (天然の魔術紋様を持つフォウ子と獣人ズは無理なので)
   術士ローズ、補佐としてエリ、クラ、レイ、ガイ。これで必要な人数は揃います。

・チェンジリング成功、ローズは旧友レヴァとの再会を果たし、クリ雄を元に戻すことが出来ました。
 ローズの、一つ目の目的達成です。

・あと、クリ雄すっ裸。きっと黄色い悲鳴があがったはずだ。(主にエリ子とフォウ子から)

・ここで一旦解散となりましたが、フォウ子はそっとレイ雄に、クラ男について尋ねる。
 「あの人、王女様の、何?」
 エリ子に直接言うにしては、エリ子はあまりにもクラ男に心を許しているため、レイ雄に聞いたのです。
 フォウ子は自分がクラ雄に見た不審な点、何か彼には企んでいることがある、と伝える。

・ここでレイ雄、クラ男を疑い始める。

・クラ男の視点としては、ネックレスを奪う前にレヴァが復活してしまったことに難色を示しています。
 大型竜の時が絶好のチャンスだったのに、クリ雄を殺せなかったことも悔しい。
 (不意打ちで銃撃ったところで、今までのクリ雄には効きませんし)
 手伝いをしなければよかったんじゃ、という疑問もありますがそこはローズが既に居るので
 彼が手伝わなかったとしても進展に大した差は無く、
 手伝うことで状況を伺う機会を作ったほうが得策だ、と判断しました(作者が←)

・そしてエリ子は、ローズ&クリ雄と三人きりで話す機会を作ります。
   そいでもって、以前(第二部序章)ローズから聞いていた特徴の少年と、先日のリャーマで会ったことを話す。
 そして、アレは自分でビフレストと名乗っており、当時のままの姿というのも不思議ではない。
 あのビフレストはエリ子に情報を与えてきたが、敵である可能性が高いという結論になる。

・何故「城」がレヴァを求めているのかは分からないが、
 城は元々「遺物」は収集、厳重管理、という姿勢であり
 何かそこに理由でもあるのかも知れない、と一先ずそういうことにしておく。

・勿論、ミスラから聞いた話もローズと共有します。
 エリ子は、自分がビフレストの上位種として故意に作られた存在であること、
 そしてそれは、王家の人間だからこそ白羽の矢がたった、ということ。
 ミスラやレクチェ、セオ子達も、経緯は違えど似たような存在あるらしい、ということ。
 そしてミスラは、それを話したにも関わらず、どうしてそんな話をしてきたかは言わない。

・原作補填になりますが、原作でも「話した理由」はミスラから語られておりません。
 というのも、この話をすればエリがどう動くのか、考えなくても分かるからです。
 つまり、話すことでエリがフィクさんと手を組むことこそが目的なのです。
 何しろフィクさんの目的は、ミスラの目的でもありますから。

・クリ雄は一緒に聞いてはいますが、ちんぷんかんぷんです(爆)
 原作ではエリオットはクリスに話しても無駄だと思っておりますが、
 このシリーズでは、エリ子はローズには話したほうがいいときちんと判断します。(そりゃね!)



第二部第八章&九章(2016’5.23投稿)
391
「何か、髪の毛ほわほわしてますね」
『そりゃあ、逆毛立ててるから』

第二部第八章

■概要
ダーナの民から交換条件で東の不穏分子の情報がもたらされたエルヴァン。
城の者達は、対処の方法に頭を悩ますーー


原作では婚約&恋心発覚の章ですが……

・このシリーズでは、ぜーんぶカット!リアファルは出て来ない!婚約も無し!
 だってそんな展開を組み込むと少女漫画ENDにし辛いからね!!ので、この八章と九章は短いよ!

・ただし、ダーナの民からのアクションはあります。
 婚約云々ではなく何かしらの援助を貰うという交換条件で、情報提供する感じで。

・原作と違ってエリ子は女なので、会議での発言権はそんなに無く、
 この手の内容を先導するのはレイ雄の役目。

・けれど、大型竜の育成施設なんぞどうしたら良いものか、会議は保留に終わる。
 レイ雄としては精霊武器に頼らざるを得ないと考えているけれど、
 クリ雄の武器が精霊武器なのは城と軍には隠匿していることなので表立って提案出来ず。

続いて第九章

■概要
東の問題でそれどころではないと言うのに、危機感のないことを考えていたエリ子。
そこにクラ男がやってきて、エリ子を脅して連れ去るのであったーー


・エリ子は乙女花畑脳で「クリ雄がぜーんぶ解決しちゃえば婿にとれるんじゃない?」とか
 当人の気持ちも考えずにキャーキャー妄想中。
 現時点では本気の恋心というより、クラスのイケメンに憧れるような状態。

・しかしそこで動き出すクラ男さん。
 竜の施設の対処をされる前にさっさと全てを行動に移したい。
 原作同様、クリ雄のチェンジリングを掛け直しますよ、と脅してエリ子を攫う。

・原作同様、クラ男と共に行方不明となったエリ子に、レイ雄さんは発狂しそうなところを抑えつつ
 クリ雄とローズ(プラス、そこにまだ居るフォウ子)のもとに来るのであった。



第二部第十章&第十一章(2016’5.23投稿)
392
カッとなって描いてみた十一章のあのシーン。男女逆転すると説得が成功する(笑)

第二部第十章

■概要
クラ男に連れて行かれたエリ子は、そこで再会したルフィ雄の言葉を信じてしまうのだった。
一方クリ雄はフォウ子の助言を頼りに、エリ子のもとへ向かう――

原作ではエリオットを助けに行く算段をつける章になります。

・置手紙の内容は「駆け落ちします」という原作と大差無い内容。
 目撃証言による確たる証拠が無かったり婚約話も無いのでそこまで偏って揉めてない。

・クラ男はエリ子直属なためにレイ雄に責任は無いのですが、
 フォウ子が攫われていないので場所の特定が難しい状況になっています。
 城のほうでも原作よりもしっかり捜索しているけれど、その穴埋めとしてクリ雄にお願いしたい。

・クリ雄達はモルガナ在住ですので、レイ雄からの伝言を持って来たのはガイア。
 レイ雄は勿論、アクアやガイアも軍属として動くので、フリーでクリ雄が探します。
 その手伝いとしてフォウ子が居場所をきっとどうにか探し当てる(このあたり煮詰める気ゼロ。適当)
 多分、原作の倍くらいは時間かかって辿り着いているのではなかろうか。

・軟禁中のエリ子は、原作のようにひねくれて思い悩む事は無いです。
 ブリーシンガが無くて精霊武器が扱えないのでエリ子を暴れさせずに説得(騙す)するのはルフィ雄になります。
 これも内容を煮詰める気はありません、何か適当に言いくるめたのだろうくらいで。

第二部第十一章

■概要
エリ子のもとに辿り着いたクリ雄は、口車に乗せられていたエリ子の説得に成功したが、
善戦したもののエリ子を連れ帰るには及ばず、空間転移させられてしまった――


原作ではエリオットを助けに出発した後、選択肢を間違えて道を違える章なわけですが……

・フォウ子は危ないので最初から一緒に連れて行きません。ローズもお留守番です。
 クリ雄、男だしどうにか辿り着くでしょう(笑)

・辿り着いてから軽い戦闘の後にエリ子が出てくるのは原作通り。
 イラストの通り、エリ子の説得に成功しますが、セオ子とクラ男に邪魔されます。

・ただ、クラ男は精霊武器を持てないのでこの戦闘においてはほぼ戦力外。
 セオ子も、現時点でのエリクリにタッグ組まれると結構厳しい。ルフィ雄が途中参戦。

・ルフィ雄はレクチェとフィク子のために鬼になると決めていますので、完全に敵です。
 動きを封じられ、エリ子はもうクリ雄のほうに戻りたいので、ガチでとらわれのお姫様展開。

・ギュルギュルは無いよ。

・ただ、クリ雄さんの武器はニールです、槍です。
 クリ雄が大激怒の末に、精霊爆裂モードで敵の牙城を半壊させ、無理矢理空間転移で戦闘終了。
 原作で言う「そうですね、敵だと思います」が、ここに早まったと思ってください。

・ビフレストエリ子も、セオ子とルフィ雄の二人がかりでようやく抑え込めるっていうレベルなので、
 クリ雄の始末にまでは及ばず。

・戦力の足りなさに苦虫を噛み潰す、敵サイド。



第二部第十二章&第十三章(2016’11.7投稿)
反転2-12完成

暴れられると厄介なので動きを封じつつ、かつ治せないようにフィク子経由の攻撃という
大変面倒な拷問シーン。


第二部第十二章


■概要
エリ子を目の前にしながら砂漠に転移させられてしまったクリ雄は、エルヴァンを目指す。
一方、クリ雄との再会によって心変わりしたエリ子は、
抵抗出来ないように同調の魔術を施されていた。


原作ではエリオットに対してルフィーナの存在を隠している事を描写したり、
エリオットの能力を改めて正しく描写したり、
レヴァと間で過去に触れる会話の後、ミスラの思惑に触れ、
エマヌエルが思いっきりネタバレ(神様呼び)する章です。

が!

・反転シリーズではほとんど不要になりますので、原作展開はほとんどありません。

・敵地を半壊させたクリ雄は、いつも通り砂漠に転移させられます。
 ニールを持っているとはいえチェンジリング解除済みの為、モルガナに戻るにはやや時間を要します。
 以前ほどスピードは出ないけれど翼はあるので、迷わず砂漠は脱出出来ますケド。

・言いくるめられていた事で反抗せずに従っていたエリ子は、前章で気が変わって帰ろうとする為、
 その後はルフィ雄が魔術で拘束したままです。
 原作では本人(エリ子)に気が付かれないように肉体の一方的なリンクを施していましたが、
 気が変わっている状態では罠として隠す意味も無くなるので、ここで強制的に魔術の全工程施行。
 フィク子によるリンクで、拘束せずとも一切反抗出来ない状態になるエリ子。
 反抗出来ない状況を理解させるために、多少の拷問あり(イラスト)

・こうなった以上は、エリ子には事情を話すこともそれを嘘で塗り固めることもすべて無意味です。
 本編と違って作品としてそういう話を盛り込む必要性も、このシリーズにはありませんので(爆)
 エリ子はこの後、肉体的だけでなく
 「事情すら話して貰えない」精神的苦痛も味わいながらとらわれることになります。
 なにげにすんごいツライ状況。
 きっとめちゃくちゃ助けて欲しくて、クリス(とローズ)に想いが募りまくりそう。
 クリ雄に半壊させられたので拠点は移動しています。

・ミスラの偵察だけは原作と同じように動いています。
 ミスラの目的はエリ子の肉体奪取なので、フィク子が殺したりしないようなら問題無し。

・イラストの表情解説
 フィク子→微塵もゴメンだなんて思ってない。痛くないけど体は勿論しんどいので顔色悪いです。
 クラ男→体に負担がかかっているフィク子のことのみ見るようにして無感情。
 ルフィ雄→自分自身の選択から目を背けないようにしている。辛いのを堪えている。
 セオ子→フィク子の足の傷が楽しい、耳に入ってくるエリ子の悲鳴も面白い。
 エリ子→末端部分まじやめろ無駄に痛いわバカ。

第二部第十三章

■概要
クリ雄が出戻って状況説明し、色々な意味でちょびっと前進。


原作では、ここでようやく精霊達と本腰を入れて対談して現状把握に努める章なのですが…

・多分そういうのは第二部に入ってローズ復帰した時点で、皆さん情報共有済みです。

・エルヴァンでレイ雄と合流したクリ雄が、事の顛末を話します。
 あと、モルガナからは原作同様の内容で文書が届いています。
 ただ原作と違う点として今回は「正しく『人質』」で、狂言ではありません。

・レイ雄は身軽に動けないので、クリ雄はガイアと一緒にモルガナに戻ります。
 ローズとフォウ子に状況を伝え、改めて「出来る限り早くエリ子を助けに行きたい」と
 自分の意思をはっきり言うクリ雄に、ちょっと驚く一同。
 ローズが居る第二部ではクリ雄は基本、ローズに従う感じですからね。
 でも理由を聞いてみれば「やられっぱなしは腹が立つんで」とか真顔で言ってたりしそう。
 嘘を吐いているわけじゃなくて、それが自分の本音だと思ってるんだろうな~と
 黙って察しておく周囲なのであった。(その場の全員、空気読む力が高いので)

・とはいえ、ちょっと妬けちゃうのがフォウ子。
 はっきり好きなわけじゃないけど、気になる男の子なんだから仕方ない。


第二部第十四章&十五章(2017’2.21投稿)

(今回はネタバレ絵につき、イラストは最後に置いてあります)

第二部第十四章

■概要
セオ子の謀反、開始。

・ここまでの展開として、エリ子攫われ済(奪還失敗)で神下ろし直前です。
 早めに救いたいけれど、敵方の潜伏先が壊れたことで次にどこに行ったのか
 分からなくなってしまっているので普通ならば探すのに時間がかかることになる。

・ミスラ側はフィク子のやることを応援しているし、王妃も真実を知らない状態。
 クリ雄達はフィク子が何をしたいのかも分かっていないので詰んでます。

・ただ、全部を分かった上でこの状況を良しとしない人物が一人だけ居ます。
 捻じ曲がっちゃってるセオ子さんです。

・神下ろしの魔術の最中、セオ子は封印状態を維持するために現場近辺を離れられませんが、
 神下ろしの魔術がスタートしてフィク子の手が空かない頃を見計らって封印を解除し、まずクラ男を手にかける。

『別に恨みはありませんが、貴方は生きていたら私の邪魔をするでしょう?』

・次に行くのはルフィ雄と、寝たきりレクチェの所。
 セオ子さんの心情としてはレクたんとか一番腹立つ存在です。
 でも自分ではビフレストにトドメを刺す武器が無い。

・不意打ちでルフィ雄を気絶させると、レクチェと共にエルヴァンの城に転移します。
 (モルガナにあるローズとクリ雄の拠点は位置把握していない)
 コレの息の根を止められたら潜伏先を教えてやる、と城に居座るセオ子さん。

・城内騒然。
 セオ子、楽しい。

第二部第十五章

■概要
更に死ぬ。

・王妃は勿論エリ子が大事なので方法を探そうとしますが、
 逆にミスラは潜伏先が明らかになって魔術がストップすると困ります。

・で、このレクたん、第一部から指輪つけっぱです。

・ミスラが指輪を介してレクチェを治し、起こすことでセオ子からレクチェを解放するけれど、
 性別反転でのセオ子は、レクチェも死ねばいいと思っているので、すんなり逃がさない。
 一般人が介入出来ない乱闘(ただしレクチェは受身)になったところで、
 介入出来る人達がモルガナから到着します。

・クリス達はモルガナでは情報到着にタイムラグがあるから、と
 メンバーに状況を伝えた後は王都にすぐ戻ってきていました。(急ぎなので列車じゃなくて竜使った)
<ずっと隠れて生活していたローズと一緒に。>

・顔を隠しつつ、ガイアに案内されて城内に入ったところで騒ぎが起き、
 かけつけた所に居たのは、セオ子達。
 その姿を見止めたローズは、迷うことなく動きます。

『やっぱりここに居たのね』 (※1)

・手にしたレヴァで “ミスラ” を突き刺し、ローズを中心に青い炎で包まれる城内。


第二部 ―完―(爆)
2-14&15完成
クラッサ「扱いがひどい」

(※1)本編のプロローグにあるように、
 ローズはミスラが城の関係者というところまでは予想済みなので「やっぱり」なのです



続きはネクスト、またアゲイン!!